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観てきた。

「大怪獣のあとしまつ」観てきた。観ないことには語る資格もない。
Twitterにも書いたが、「トクサツと大書された風呂敷を広げて、その上にナンセンスギャグと下ネタと恋愛要素を置いてシン・ゴジラ風味のスパイスを気持ち程度ふりかけて、包むのかと思いきやテーブルクロス引きみたいに風呂敷を引き抜いて畳んだ」という怪作だった。
この脚本にGOサインを出した松竹上層部の感覚が謎。
シン・ゴジラの成功を見てさえも「恋愛要素や人間ドラマが含まれていればもっとヒットしただろう」と考えるのが日本映画界の上層部にはびこる悪癖というか旧弊らしいので、恋愛要素を盛り込んだこの脚本に太鼓判を押したのかもしれない。
しかし、「あとしまつ」が着々と進んでカタルシスを感じそうになるところで挟み込まれる下ネタとナンセンスギャグにはイライラさせられたし、恋愛要素はキャラクターの人間的厚みを感じさせないままただ差し挟まれただけだし、ほんとに何でこれにGOサイン出せるんだ? 主演がジャニだからか? 主演は好きじゃないが、その他の豪華役者陣も無駄遣いの印象を拭えない。
ものすごく魅力的な題材を、よくもこんな映画に仕立ててくれたと恨み節の一つも唸りたくなる。真面目に作ればシン・ゴジラに続く良作になっただろうに、もったいないことをしたものだとつくづく思う。
おまけにこの映画、あの小林靖子さんに観せたの、マジか? ダメだろう、観せちゃ…。靖子にゃんが「往復ビンタ」って評した気持ち、痛いほどわかるわ~…。

それにつけても濱田岳はいい役者だなあ。あと土屋太鳳は最初から最後まで可愛かった。

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